一般小児科外来
一般小児科外来では、その名の通り「一般的な小児科医の仕事」を行います。
お子さんに比較的多くみられる病気や健康上の困りごとが対象です。
発熱、鼻水、鼻づまり、咳、ゼイゼイする呼吸、喉の痛み、耳の痛み、お腹の痛み、嘔吐、下痢、便秘、頭痛、耳が痛い、何となく体調が悪い、だるい、発疹、おねしょ、アレルギー症状、発達の遅れ、健診での異常指摘、などお困りのことがあったら何でも相談してください。
赤ちゃんの目やに、湿疹、でべそ(臍ヘルニア)、哺乳不良、体重の増えが悪い、便の色が薄い、などの症状がある場合もご相談ください。
丁寧に病状についてご説明したうえで、一人ひとりのお子さんとご家族に合わせた治療に努めてまいります。
より詳しい検査や高度な医療・入院が必要なお子さんは、適切な医療機関にご紹介させていただきます。
小児科専門医である院長が診療を行います。
院内感染を予防するために、非感染エリア(おひさまエリア)と感染エリア(レインボーエリア)に分かれております。また、必要に応じてドライブスルー診療も行います。
お子さんに負担が少ない微量の採血量で行うことができます。
けいれんや脱水時には低血糖のチェックを、糖尿病が疑われる場合の高血糖のチェックを行います。
尿蛋白、尿糖、尿潜血、尿白血球、ケトン体などを調べます。学校検尿の二次検診も行っています。
世の中には無数の病原体がありますが、そのうちごく一部が院内で検査可能です。
(検査キットの入荷状況などにより検査が出来ないこともあります)
通常10分~30分で結果が分かります。
なお、検査の必要性は、医師が慎重に判断します。過剰な検査はお子さんに負担をかけることがあり、推奨されません。
(詳しくは、感染症のページをご覧ください)
血液検体を検査専門の会社に運んで行う検査です。結果をお伝えするまで少し時間がかかります。
一般生化学、甲状腺機能、NT-proBNP(心臓に負担があると上昇する)、アレルギー検査、など。
子供は大人よりも体温が高めで、37.5℃以上で発熱があると判断します。
上記以外の発熱では、熱が高いからといって必ずしも重症とは限らず、そのほかの症状と合わせて判断することが大切です。かぜ症状を伴う発熱は、体内に入り込んだウイルスなどを撃退するための防御反応です。熱があっても食欲があり元気であれば(赤ちゃんであれば飲み具合や機嫌がよければ)、それほど受診を急ぐ必要はありませんし、解熱剤で熱を下げる必要もありません。
原因として頻度が高いものは急性胃腸炎や便秘症です。それ以外にも腎尿路の疾患、食物アレルギー、ストレスや不安、日常生活の乱れなど様々な原因から腹痛を訴えることがあります。
すぐに根本的な治療が必要な緊急性の高い腹痛には、急性虫垂炎や腸重積(乳児に多く、腸の一部が同じ腸の中に潜り込んで詰まってしまう病態)、腸閉塞、精巣捻転などがあります。我慢できないほどの強い腹痛は、緊急性が高い疾患の可能性もあるので、速やかに受診してください。
風邪を引いたときに、咳を繰り返したり息苦しさを感じたりすることはよくありますが、通常は数日間の安静で改善します。しかし、喉や気管支に炎症が起こって咳や息苦しさが長引く場合もあり、その際には、吸入療法や薬物治療が必要です。また、喘息発作の可能性もあります。喘息は適切な治療を受けずに放置すると悪化するため、早期の治療が重要です。
幼児の場合、夜中眠れずに起き上がる、顔色が悪い、呼吸の度に鼻翼が動く、泣き声が枯れるなどの症状がある場合は受診をするようにしましょう。
また、風邪の症状がないのに突然息苦しさを訴えた場合、異物が誤って気管に入った可能性があります。この場合は、すぐに救急車を呼ぶか医療機関を受診してください。
子供の成長過程では、腕や脚の骨が急速に成長することで、その部位に痛みを伴うことがあります。これはいわゆる成長痛で、3歳から12歳ごろに多く見られます。成長痛は、夜間に発生することが多く、通常は長く続かず、昼間の活動時間は元気に過ごせるため、過度な心配はいりません。しかし、強い痛みが生じていたり、皮膚が腫れ上がったり、熱を持っていたり、変色している場合は、治療が必要な別の病気が隠れている可能性があります。気になる場合はご相談ください。
鼻の奥の空間と耳の奥の空間は、耳管という細い管でつながっています。小さなお子さんの耳管は短く、水平に近いため、鼻汁が耳に入りやすく、中耳炎になりやすい構造になっています。熱が下がらない、機嫌が悪い、片方の耳をよく触る、などの症状が見られる場合、中耳炎を起こしている可能性があります。中耳炎を予防するために、鼻水が多い場合は家庭用の鼻吸い器などでこまめに鼻水を吸ってあげることが有効です。