
🦠 ヒトメタニューモウイルスが流行しています
最近、乳幼児のお子さんの間で「ヒトメタニューモウイルス感染症」が増えています。聞き慣れない名前で、咳が長引いたりすると不安になってしまいますよね。ご家庭で少しでも安心してお過ごしいただけるよう、症状やホームケアについてお話しします。
どんな症状がでるの?🩺
ヒトメタニューモウイルスは、小さなお子さんがよくかかる「かぜウイルス」の一つです。発熱や鼻水、咳などの症状が見られますが、症状が長引きやすい特徴があります。(熱は5日程度、咳は2週間程度続くこともあります)
発熱、鼻水、咳、のどの痛み、だるさなど。
多くは通常のかぜと同じような症状で、お家でゆっくり休めば自然に良くなっていきます。
熱が数日続いたり、咳がひどくなったり、ゼーゼーと少し苦しそうになることもあります。咳は1〜2週間ほど続くことがあります。
息がハアハアと速い、肩で息をしている、胸やみぞおちがペコペコへこむ、顔色が悪い、水分がほとんどとれない…などの症状が見られます。乳幼児では気管支炎や肺炎を起こすことがあります。
治療について💊
このウイルスをやっつける「特効薬」は、残念ながらありません。そのため、お熱を下げるお薬や、鼻水・咳を和らげるお薬をお出ししたり、必要に応じて吸入を行ったりして、お子さんが少しでも楽になるようサポート(対症療法)していきます。小さなお子さんの場合は、電動式の鼻汁吸引も非常に有効です。
ウイルスのため、抗菌薬(抗生物質)は基本的には効きません。(ただし、細菌感染の合併が疑われる場合は、しっかり診察をした上で必要な治療を判断しますのでご安心ください)
検査についての大切なお話🔬
「園から検査をしてきてと言われたけれど…」と心配される親御さんも多いと思います。実は、すべてのお子さんに検査が必要なわけではありません。
保険診療で検査ができるのは、以下の2つの基準を両方とも満たした場合に限られています。(厚生労働省)
- ①「6歳未満」であること
- ② 診察や画像検査などで「肺炎が強く疑われる場合」
検査で陽性と分かっても治療のお薬は変わりません。
また、このウイルスは「検査結果によって出席停止期間が決まる感染症」ではありません。陽性であっても陰性であっても、熱が下がり、ひどい咳が落ちつき、元気になるまでは自宅で安静に過ごす必要があることに変わりはありません。
そのため、上記の特別な場合を除いて、お子さんに痛い思いをさせてまで検査をする必要はありません。
当院では、園へ報告する目的、登園の可否を決める目的での検査はおこなっておりません。ご理解いただけますと幸いです。
いつから登園できる?🏫
お休みから復帰する目安は、以下の状態です。
- お熱が下がっている
- 咳やゼーゼーが落ち着いている
- ごはんや水分がしっかりとれている
- ぐっすり眠れている
- ご機嫌で、いつもの元気が戻っている
- 園での生活に無理なく参加できそう
「咳が完全にゼロになるまで登園できない」という病気ではありません。
ただ、咳がひどかったり、息苦しそうだったり、水分がとれない場合は、無理をせずにお休みをして受診をご検討ください。
登園を再開した後もしばらく咳が残ることがあります。手洗いや咳エチケット、こまめな鼻水のケアを続けてあげてください。
受診・再診の目安⚠️
お家で様子を見ている中で、以下のような症状がある場合は、すぐにご相談・ご受診ください。
- 息をするのが苦しそう、ゼーゼーがひどい
- 肩で息をしている
- 息を吸うときに胸やみぞおちがペコペコへこむ
- 顔色が悪い、ぐったりしている
- 水分がとれず、おしっこが少ない
- 熱が長引いている、咳が悪化している
小さなお子さんは、急に症状が変わることがあります。「いつもと違っておかしいな」「様子を見ていて大丈夫かな?」とご家庭で迷った時は、遠慮なく当院を頼ってくださいね。






