正常な心臓(形と血液の流れ)|天童ハート小児科|天童市泉町の小児科

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正常な心臓(形と血液の流れ)

正常な心臓(形と血液の流れ)|天童ハート小児科|天童市泉町の小児科

先生!うちの子、心臓に病気があるって言われたんです…。
そもそも心臓ってどういうものなのかよく分からないのに、そこに病気があるだなんて、すごく心配で…

 

お子さんの病気について分からないことがあるというのは、とても心配ですよね。
ここでは、正常な心臓がどんな形をしていて、どんな働きをしているのか見ていきましょう。

 

 

【ざっくりと!】

・心臓は、胸の真ん中にある、特殊な筋肉で出来た内臓です
4つの部屋と、4つの扉、2つの壁からなります
  4つの部屋:右心房、右心室、左心房、左心室(拡張と収縮を繰り返す)
  4つの扉:三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁(開放と閉鎖を繰り返す)
  2つの壁:心房中隔、心室中隔
・右心室と左心室が拡張するときは、上流の扉が開いて血液が流入します
・右心室と左心室が収縮するときは、下流の扉が開いて血液が押し出されます
・右心室は右心房経由で体から血液を回収して、肺に送り出します
・左心室は左心房経由で肺から血液を回収して、体に送り出します

 

【心臓の形】

↑心臓を正面から見た絵

 

↑心臓の前半分を切り取って、内部を観察した絵

 

細かい名前がたくさんあって、覚えきれないです!

 

もちろん、全部覚える必要はありませんよ。お子さんの心臓の病気に関連する部分の名前だけ知っていれば大丈夫です。

 

そもそも心臓の最大の働きは、「酸素のたくさん含まれた血液を全身に絶え間なく送り続けること」です。全身のあらゆる部分は酸素がないと生きられないので、責任重大ですね。

酸素のたくさん含まれた血液は肺から供給される一方で、全身を巡った後の血液は体の隅々に酸素を届けた後なので、酸素があまり含まれていません。酸素の多い血液と少ない血液は、お互いに混ざり合わないようにそれぞれ専用の通り道があります。 

【酸素を渡し終わった血液(下の絵では青で表示、静脈血と言います)を、全身から回収して肺に送り届ける部分(右心系)】
 (全身)→大静脈右心房三尖弁右心室肺動脈弁肺動脈→(肺)

【酸素がたくさん含まれた血液(下の絵では赤で表示、動脈血と言います)を、肺から回収して全身に送り届ける部分(左心系)】
 (肺)→肺静脈左心房僧帽弁左心室大動脈弁大動脈→(全身)

 

【4つの部屋】
院長が昔インスタにアップした絵を見てみましょう
https://www.instagram.com/p/ClLfeS0yfs9/

 

・右心房:右室の手前の待機室
・右心室:体からの血液を右心房経由で回収して、肺に送り出すポンプ
・左心房:左室の前の待機室
・左心室:肺からの血液を左心房経由で回収して、体に送り出すポンプ

特に重要なのが2つの心室で、「しっかり拡張して、しっかり収縮する」、というのが大事な責務です。

 

【4つの扉】

・三尖弁:右心房と右心室の間の扉
・肺動脈弁:右心室と肺動脈の間の扉
・僧帽弁:左心房と左心室の間の扉
・大動脈弁:左心室と大動脈の間の扉 

「閉じる時はしっかり閉じる(逆流しない)、開く時はしっかり開く(狭くない)」、というのが大事な責務です

 

【2つの壁】

・心房中隔:右心房と左心房の間の壁
・心室中隔:右心室と左心室の間の壁

「右心系の静脈血と左心系の動脈血を混ぜない」、というのが大事な責務です

 

【周囲の構造物も含めたまとめ】

 

↑右心系と左心系を重ねるとこんな感じ

 

↑血液の流れ

 

【どんな病気がある?】

心臓を作る構造物が、本来の責務を全うできない場合に病気となります。

部屋の異常:心室の拡張、収縮に問題がある
・扉の異常:弁が逆流する、弁が狭い
・壁の異常:酸素の多い血液と少ない血液が混じりあう
・構造物全般の異常:位置関係がおかしい、部屋や血管が異常に小さい、など

 

全部理解して覚えきるのは大変ですが、とりあえず、私の子供の病気に関係するところだけしっかり押さえておけばいいんですよね。

 

その通りです。今後、様々な病気の情報をアップしていきます。
お子さんの心臓の病気に関係のあるところが心臓のどこの部位に相当するのか確認したいときや、心臓の全体像をつかみたいときにここに載せた絵を参考にしてもらえると幸いです。

そして、分からないことがあったら、遠慮なく院長に聞いてくださいね。