初めての予防接種|天童市泉町の小児科|天童ハート小児科

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初めての予防接種

初めての予防接種|天童市泉町の小児科|天童ハート小児科

◎生後初めての予防接種は、生後2か月になったらすぐに指定の医療機関で受けましょう!

◎予防接種は、大切なお子さんを守るための、とても大切な医療行為です。

親御さんの心構え

親御さんの心構え

当然ですが、赤ちゃんにとって注射は痛いものです。赤ちゃん用の細い針を使う、痛みを長引かせないように手早く行うなどの対策はしっかり行いますが、まず間違いなくお子さんは大泣きすると思ってください。親御さんは、注射の前にとても緊張したり、まるで自分が注射されたような痛みや辛さを感じたり、悲しくなったりすることがあるかもしれません(特にちょっと前までお腹の中に赤ちゃんを宿していたお母さんは殊更そうですね)。これって、とても自然なことです。そんな時は、診察室で安心して気持ちを表現していただいて構いません。また、針を見るのが苦手な方は注射の瞬間には目を背けていても構いません。
注射が終わったら、お子さんをしっかり抱きしめて、「頑張ったね」と声をかけてあげてください。痛みで泣いてしまったお子さんは、心ゆくまで大きな声で泣かせてあげてください。注射の痛みは一瞬です。しばらく抱っこしていると、ほとんどの場合赤ちゃんは落ち着きます。

予防接種の流れ

  1. 予約を取る

    WEB予約をお取りください。「1か月健診が終わったらすぐ予約」がおすすめです(もちろんその前でも構いません)。

  2. 事前準備

    市から配布されている「予防接種と子どもの健康」をお読みください。
  3. 予診票を記載する

    あらかじめ紙の予診票を記載してください。
    (お住まいが天童市外の方は「広域予防接種券」が必要です。お住まいの自治体の役所にお問い合わせください)

  4. 来院する

    以下のものをご持参ください。

    • 予診票
    • 母子健康手帳
    • 診察券(初めての受診の際は不要)
    • お子さんのマイナンバーカード(あるいは保険証、もしくは資格確認書)

    37.5度を越える発熱がある場合や、咳や下痢などの症状が強い場合は予防接種ができませんので、事前にご連絡ください。
    注射の前に診察をするので、脱ぎ着しやすい服装でお越しください。生後2か月の初めての注射の際は、股にボタンがついている服や前開きの服がおすすめです。
    また、初回予防接種の際は通常、飲むタイプのロタワクチンも行います。お腹がいっぱいだと上手に飲めないことがあるので、接種の1時間前までに授乳を終わらせておいてください。

  5. 受付をする

  6. 体温を測る

    受付で体温計をお渡ししますので、来院後に体温を計測してください。37.5度以上の場合は予防接種を受けられません。衣類の着せすぎや車の暖房の効かせすぎに注意してください。

  7. 診察をする

    注射の前に、医師の診察があります。胸、お腹、(背中)、頭(大泉門)、喉を診察します。

  8. 注射をする

    最初の予防接種は、注射が3つ(①5種混合ワクチン、②小児用肺炎球菌ワクチン、③B型肝炎ワクチン)と飲むタイプが1つ(ロタウイルスワクチン)です。
    初回注射の際は通常、首が据わっていないので、診察台に横になった状態で注射をします(首が据わったら抱っこの状態で注射をするようになります)。通常は、左右の上腕伸側(二の腕の、力こぶの反対側)と大腿前面(太ももの前の方)をアルコール綿で消毒した後に注射をし、絆創膏を貼ります。ロタワクチンを飲む際は、付き添いの方に授乳の時と同じように抱っこしていただきます。

  9. 次の予防接種の予約を取る

  10. お会計をする

    大半の予防接種は定期接種で無料ですので、お会計はありません。
    (インフルエンザ、おたふくかぜ、新型コロナウイルスは料金がかかります。また、特別な理由なく対象年齢を過ぎた場合(うっかりしていた場合など)、費用は全額自己負担となります)

  11. 注射の後は

    接種後30分間は院内または医院の近くにいて、万が一具合が悪くなった際にはすぐに駆け付けられるようにしていてください。

なぜ予防接種が必要なの?

ほんの数十年前まで、医学が発展する前の時代は、人類は多産多死の時代でした。多くの子供が成人する前に亡くなっていたため、人口を維持するために一人の女性が5人以上の子供を産むのが当たり前でした。天然痘、麻疹、百日咳、ジフテリア、ポリオなど、今ではほとんど耳にしないこれらの感染症で、多くの子供たちが命を落としていたのです。これが、「自然」であるということです。
このような悲劇を減らしたいという強い願いから、予防接種(ワクチン)が開発されました。多くの人が痛みを我慢して予防接種を受けることで、集団全体の免疫力が高まり、恐ろしい感染症で亡くなる子供が非常に少なくなりました。
感染症はウイルスや細菌といった病原体が原因で、人から人へと広がります。体内に病原体が侵入すると、抗体という物質がそれを撃退します。しかし、初めての感染時には抗体が十分に準備されていないため、感染症が重症化しやすくなります。
予防接種は、病原体に似た成分を注射することで、体に感染の予行演習をさせます。その結果、本物の病原体が侵入した際に迅速に抗体を作る能力を身につけることができます。

予防接種の目的

予防接種は、接種を受けた人が感染症にかかることを予防することを目的としています。また、社会全体で感染症の流行を防ぐ効果もあります。持病を持っている子供や特殊な治療を受けた後の子供は、予防接種を受けられない場合があります。そうした子供たちを感染症から守るためにも、接種できる人がしっかりと予防接種を受けて、感染症を蔓延させないことが重要です。

重篤な副反応の可能性

現在流通している予防接種は非常に安全です。重篤な副反応*が起こることもありますが、これは非常に稀で、約10万回に1回と言われています(予防接種の後にたまたま生じた別の病気も含まれています)。(詳細はこちらをご覧ください)
予防接種のメリットは、副反応のデメリットよりもはるかに大きいと考えられており、特に定期接種については接種する努力義務が法律で定められています。
一方、自然に回復する軽い副反応(一時的な発熱、注射部位の腫れ、赤み、痛み、不機嫌など)は20~30%くらいの割合で生じると言われています。
*重篤な副反応の例:アナフィラキシー、急性脳炎、急性脳症、けいれん、急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー症候群など

副反応がもしも生じたら?

予防接種の後に熱が出た場合
38℃台の発熱の場合は、自宅で様子を見ましょう。40℃前後の高熱が出る場合は受診してください。
明らかに元気がない、意識状態がおかしい、呼吸が苦しそう、嘔吐を繰り返している、などの場合
すぐに受診してください。
3日以上発熱が続く、咳が出る、などの場合
予防接種の副反応ではなく他の病気の可能性があります。やはり受診するようにしましょう。
予防接種をしたところが赤く腫れてきた
通常は特別な対処は不要です。強く刺激しないようにしてください。熱をもっている場合は冷やしてあげると楽になることもあります。肩や肘を越えて広い範囲に腫れが広がる場合は受診してください。
その後の予防接種は?
38℃台までの発熱、接種部位の腫れ、しこりなど、この程度の副反応の場合は、2回目以降の注射もしっかり行いましょう。回数を重ねるごとに熱が出なくなってくることもあります。

予防接種健康被害救済制度

万が一定期接種のワクチンにより健康被害が生じた場合に備えて、日本では健康被害救済制度が設けられています。この制度では、医療費や障害年金などの給付が受けられます。